フライングディスクの公式種目、2つ目は「M.T.A.」を紹介します。
読み方はそのまま「エム・ティー・エー」で、正式には「マキシマム タイム アロフト」と言います。
ディスクを風上に向かって高く投げ上げると、一定の距離まで飛んだあと、風に押し戻されて自分の方向に戻ってきます。その性質を利用して、自分で投げて自分でキャッチし、その滞空時間を競う種目です。キャッチは片手でしなければなりません。
大会では1人5回投げ、一番滞空時間の長い記録が採用されます。
M.T.A.用のディスクは、23.5cm、100gのファーストバックというディスクがよく使われます。ディスクの中央部分が盛り上がったデザインになっていて、空気を含みやすく滞空時間を延ばす工夫がされています。
その特殊なデザインゆえに、地面と平行に投げても右方向へ傾き、右カーブになってしまうというクセがあります。ちなみに、右方向へ傾くクセのあるディスクを専門用語で、アンダーステイブルディスクといいます。
アンダーステイブルディスクをきちんと投げられる技術と、できるだけ遠くへ飛ばす遠投力が必要です。また、風を読んだり、風の強さによって投げる高さを調整したりするセンスも重要。
初心者の方が投げると、右へ傾き失速して落下したり、あるいは戻ってこなかったりします。独学ではかなり難しいと思いますので、これからはじめる方は経験者の方に教えてもらった方がいいと思います。
ちなみに世界記録は16秒72。気の遠くなる時間です。
国内の大会では10秒出せば上位に入れます。ちなみに私Cozyは8秒前後。
だけど、大会ではなかなか思うように飛んでくれません。ん~難しい。
[写真1]
風を読んで思いっきり投げます。
[写真2]
ディスクの飛行を見ながら落下位置を予測して走ります。
[写真3]
片手でキャッチ。0.1秒でも時間をかせぐため、低い位置でキャッチするのが基本。
写真は落下位置の予測を誤り、高い位置でキャッチしてしまった悪い見本…。