公式種目「D.D.C.」の紹介です。
この種目は、ダブルスのテニスのような種目で、2人対2人で行います。
17m離れた13m四方のコートを使用します。テニスのようなネットはありません。
また、ディスクは2枚使用します。
テニスのようにお互いのコートに向かってディスクを投げます。
キャッチミスをすれば相手に得点が入ります。
また、スローミスをして相手のコート内にディスクがとどまらなかった場合も相手に得点が入ります。コート内にディスクが着地しても、転がったり滑ったりしてコート外に出てしまったらアウトです。
キャッチミスや、スローミスの点数は1点です。
相手がキャッチしにくく、しかもコート内にとどまるように投げるには、かなりのコントロールを必要とします。
D.D.C.の面白いところは、2枚同時に相手チームにキャッチさせれば得点になることです。
これを「ダブル」と言い、同じチームの2人が同時に2枚をキャッチしてしまったら、その時点でアウトです。
このときの点数は2点になります。
1枚を上空高くカーブさせて滞空させ、そのディスクが相手チームに届くころを見計らってもう1枚をするどく投げるという、ダブル狙いの戦略もあります。
攻めの戦略があれば、守りの戦略もあります。
ダブルを狙われたとき、滞空してゆっくり来たディスクをバレーボールのレシーブのようにはじきあげます。はじきあげることをチップといいます。
チップしてディスクが空中にある間に、もう1人がダブル狙いで来たするどいパスをキャッチしてすぐさま相手に投げ返します。
その次の瞬間、チップしていたディスクをキャッチします。
こうすると、チップしている間は同時に2枚持つことにならないので、ダブルを取られず、プレーを続けることができます。
チップしている間は非常に短い時間なので、その間にもう1人がキャッチしてすぐさま投げ返すのも難しいことです。これらは上級者のテクニックになります。
言葉で説明しにくいですが、やってみると非常におもしろく、奥の深い種目です。
大会は全日本フライングディスク個人総合選手権大会の1種目として開催されます。また、比較的設営のしやすい種目ですので、各都道府県協会が主催して実施しているところもあります。