フライングディスクの10種類ある公式種目、まずは「ディスタンス」から紹介しましょう。
ディスタンスのルールは簡単。2分30秒以内に、5回ディスクを投げ、一番遠くまで飛んだ距離を記録とします。早い話ができるだけ遠くへ投げる、それだけです。
ディスタンス競技用のディスクは、流線型で小型(21cmほど)、重さは150gと少し重めです。みなさんが公園などで遊んでいるディスクは、23~25cm、100~120gぐらいが多いと思います。競技用ディスクは小さくて重いので、実際持つとその重さ以上にずしっときます。
でも、フライングディスクってどれぐらい飛ぶのかってイメージできますか?
ちなみに、私、Cozyの記録は100mほど。
全日本フライングディスク個人総合選手権大会では、100m飛ばしても中の下ぐらいの成績です。130m~140mぐらいで上位に入れるという感じです。
サッカーコートが縦105mほど、野球場のセンターの距離が122mほどですから、サッカー競技場や陸上競技場、野球場などでは、
狭くて個人選手権を開催できないということになります。
日本記録が177.50m、世界記録はなんと250.00m(スウェーデンの選手)です。
大会のときは、追い風の方向にフィールドを設置するので、どの風向にでも対応できるよう、国内大会であっても、最低200m×200mの広さは確保しなければなりません。
また、砂地の場所では、スローはできても、着地の際のディスクの痛みが激しいので原則として芝生で開催することとなっています。
非常に開催場所の確保が難しい種目と言えます。
また、単に遠く投げるといっても、100m以上投げようと思えば、相当の筋力と技術が必要です。筋力よりも技術のほうが重要で、力だけでは飛ばないのがフライングディスクの難しいところ。
陸上競技でもいくつかの投てき競技がありますが、人が自分の手で物を投げる競技の中では、フライングディスクが一番の飛距離と言えるのではないでしょうか?